錫ヶ岳
2018年 10月 16日
群馬100名山の錫ヶ岳に行ってきた。
体育の日の三連休、一昨日は御神楽岳。昨日は白馬にスキーを組みに。移動距離がハンパなくてさすがに疲れた…。なので三連休の最終日は近場の錫ヶ岳に行く事にした。
この山は日光白根山から南に延びる両毛国境稜線のピークの一つで個人的に無雪期に登れる群馬100名山の中ではもっとも面倒くさそうで遠いってイメージがあった山。山と高原地図でも破線ルートにすらなってなくて位置付け的にはバリエーションになる。
宿堂坊山東尾根や丸沼スキー場からなどいくつかのルートが取れるが、一番登られてるであろう白錫尾根で登る事にした。前白根から五色沼に降りず白根隠山へ尾根伝いに行き、そこから深い樹林帯の稜線をひたすら進む結構マゾそうなルートだw
湯元温泉を7時に出発。ここから登るのは初めてなんだよな〜。予報ではそこまで悪くなかった天気だがガッスガスでどうしようもない。まぁ家を出て武尊山がガスってた時点で半分諦めてたんだけどw 上は晴れてる事を祈って地味にキツいゲレンデを登っていく。
外山のコルまでは恐ろしく急なトレイルだ。今回、栃木のチヒロさんが湯元温泉〜前白根を55分で登ったってインスタで見て、どうせ同じルートなら俺も挑戦してみようと思った訳です。結果は…
外山のコルからは紅葉も綺麗でいい感じだ。さっきまでとは打って変わって走り易いトレイル。
着きました前白根。ほぼ歩きだったけど1:15分掛かった。正直ラン装備で無駄に写真を撮らなければ5分は縮められると思うけど55分は…。世の中上には上がいるもんです。完全に返り討ちでした〜w ちなみにCTは3時間です。
紅葉はピークっぽかった。今年は綺麗な紅葉見れないのか〜と思っていたし良かったです。
基本的にガスったり晴れたりの繰り返しでなんとも言えない天気。なにより進むべき錫ヶ岳の姿がまったく見えない。こんな天気で行く意味あんのかよ!?とも思ったが寧ろこんな天気だからこそ行く意味があるんじゃないの?って無理やり思う事にして先へ進む。今さら日光白根山を周ったって仕方ないしなぁ。
五色沼に降りるトレイルの脇にあるこのバリケードを超えていく。ここからはルートは無い。無いけど沢山の人が入っているので踏み跡はバッチリ。まぁこの山は大人気だしこのバリケードは有り難い。これが無かったらこの先も人でごった返してしまうだろうorz
すぐに有名な小屋。昔の地震観測用?って何かで見た気がする。
めちゃくちゃ開けてて気持ちいい。このフラットならこっそり張っちゃいたくなるw
登り返し少々で白根隠山。晴れてれば抜群の眺望だったろうに…
白根隠山の裏側はガレガレ。地形図が読める人なら分かると思うが、避難小屋から南西に延びる縦長の窪地がこれ。正直降りたかくて仕方なかったw
だんだん笹が深くなってきた。踏み跡はあるんだけど笹が覆いかぶさって分かりづらい。テープはたくさん付いてるし基本的に尾根なので迷いようはない。
それよりも朝露が付いた笹は下半身を容赦なく濡らしてくる。藪想定で履いてきたパタゴニアのトリビューンパンツはすでに吸水の限界を超えている。あまりに不快なのでバーサライトパンツを履いた。嬬恋のOMM以来だ。ダクトテープの補修跡が懐かしいw
笹藪の白檜岳。周りは真っ白で何も見えない。もちろん進むべき錫ヶ岳も一切見えない。ここから先はさらに藪が深くなるらしいし一瞬進むのを躊躇した。でもそこら中にブリキの目印あるし幅広の尾根でもないし大丈夫でしょ!よし、行こう!
そうそう、ちょっとマニアックな話が。
日光白根山の地形図見ててこの水溜り?気になったことある人いませんか?僕はここがずっと気になっていて今回近くを通るのでどうなってるのか調査しようと思ってたんです。東側を歩くしこれだけ傾斜が急なら上から見えるだろうって。
こうなってました。昔の火口?地形的にはそんな感じかと。水は溜まってなくて深〜い窪地になっていた。小さな湖になっている事を期待してたんだけどな…。いや、長年の疑問が晴れて良かった。すいません、マニアックな話でorz
こんな歩きやすいトレイルがあったかと思えば…
こんな藪になったりorz 基本的には踏み跡があるのですごい藪漕ぎって感じではないがブリキの目印が無ければかなり渋いトレイルでしょう。こちらの住人の方達とバッタリ会いたくないので熊鈴全開でw
2170mコルの辺りの水場。頑張れば2張くらいはいける?フラットなスペース有り。展望はなんとも言えないけど雰囲気は嫌いじゃない。
水はしっかり出てました!
あとここにコレが掛けてあったんだけどなんだろう?何の意味が??
水場からは笹の藪の急登をこなし、この間の台風で倒れた?であろう倒木帯を超えようやく錫ヶ岳の山頂へ。いやー長かったな。景色見えないから黙々と歩いて湯元温泉から3時間半でしたw
東側は開けてそうだけどこれですわ…。しかもさっきから雨が降ってきてるんですよ…。こんな奥地でしかも藪。本降りになられたら困るしおにぎり食べて即リターンw 一番面倒だなと思ってた群馬百名山を踏破した感慨深さは…無いッスww
帰りは微妙にガスが晴れてくれた。白檜岳が遠くに見える。あぁ、遠いな…
往路よりは幾らかマシな天気になった。ほんと20m先は見えませーん!状態だったのでw
中禅寺湖もようやくです。このアングルで眺められるのはこの稜線を歩いた者の特権。西ノ湖も見えたしね。出来ればガッツリ男体山とのコラボを見せて欲しかったが仕方ない。
写真じゃまったく伝わらないが庵滝が掛かる庵沢左岸の斜面の紅葉がヤバかった。ポツンポツンと真っ赤になっていてとても綺麗でした。庵滝の辺りは最高だったのかも。
前白根に戻るとハイカーも疎らで風も強く寒い。日光白根山は相変わらずガスってるし。まだ時間あるし五色沼降りて日光白根山踏んで弥陀ヶ池降りて五色山から湯元温泉ってもうひと頑張りしようかなとも思っていたが、山頂から聞こえる喧騒に萎えて行くのはやめた。どうせならこのまま静かで終えたいってw
帰りはあっという間!朝とは大違いの天気に戸惑いつつ帰り支度を済ませ、まだ早いのでゆっくり見たことのない湯元温泉をソロ観光w
湯ノ湖は見たことあるけど温泉街は初めて。硫黄の匂いが漂ういい雰囲気の温泉街でした。ソロ観光楽しい(ただ歩きまわるだけだけどw)
というわけで群馬百名山69座目ゲット。残りは低山がほとんどなので行く理由を見つけないとだな…
おしまい
by gyalic_18000
| 2018-10-16 22:43
| 群馬の山
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