秘峰ネコブ山

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念願のネコブ山で奇声を上げるw







土日の天気が最高にいいので満を持してネコブ山に挑戦することにした。日帰りでは勿体無さすぎるので桑ノ木山で1泊。翌日にネコブ山を踏みあわよくば下津川山まで行ってしまおうかってプラン。下津川山へは雪の状態を見てだけどネコブ山までは何としても行きたいところ。実際、行ってみないことにはどうなってるか分かりませんからね~ああいった山はw



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今回は久しぶりのガチ雪山泊なのでOWNの背面にクランポンを裸で取り付けショベルで抑え込むというパッキング。これがなかなか調子いい。しっかり固定してあるので落ちないし、外したクランポンをそのまま付けられるのですぐに乾いてくれる。水はセイシェルの無限ウォーターシステムw まぁ追い水入れといて雪を足していくだけなんですけどね。雪山では水をたくさん担がなくていいのでとても楽。その分、アルコールが増えるので大して意味無いんだけどww




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朝、スタート予定の三国川ダムに向かうとまさかの冬季閉鎖解除になってない!マジかよ...出鼻を挫かれたが、この駐車場まで車を入れて出発。まぁ怒られたら誠意をもって事情を説明するしかないな。でもこれで+2kmの車道歩きが追加された...



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三国川ダムより。やはり天気は最高だ!



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しゃくなげ湖右岸道で十字峡に向かう。ちなみに左岸道は...



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デスロード!!!デブリが道を埋め尽くし通行不可!仮に突っ込んで滑ったらしゃくなげ湖へ強制身投げだろう...



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雪とアスファルトを交互に歩き、いや~アスファルトっていいな!と思いつつ銅倉尾根の末端、導水管に到着。しかし見て下さい、まさかの階段にスノーブロックが...。仕方なく横の藪に入りブッシュを掴みながら通過したがここで結構時間食った。



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で、登りきった小屋からの十字峡。ここって階段だけで150m以上標高上げるんだな。道理できつい訳だorz



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小屋裏の岩場からトレイルの登りになる。この岩場は全然問題無し。もっとも雪が付いてたり凍ってたら怖いと思うけど。



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ここから1000m越えるくらいまでは雪も無く、ひたすら痩せ尾根の急登が続く。しかも去年来た時よりブッシュの勢いが増してる気が...。Tシャツで歩いていたのでそこら中に擦り傷を作りながら重~いOWNを背負い高度を上げていく。足も出来上がってないし荷物は重いし暑いしペースがまったく上がらない。はっきり言ってめちゃくちゃキツいな!



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ようやく安定して雪稜歩きが出来るようになった。背後には越後三山、気分は上がるもやはりクッソきつい!!



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ここは今まで温め続けたトレイルバターのジェルをいただこう。ツブツブ感がほとんどなくていける!ってかこれマジで美味いな~。ほんと美味い。群馬でもどこかで置いてくれないだろうか?



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いよいよ桑ノ木山が見えてきた。去年は手前のシャバ雪の急登が越えられなかったんだよな。でも今日はクランポン付けてるしポールもある。楽々通過して山頂をロックオンw



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広~い山頂台地の一角には先行者の雪洞が。この感じだと最近の物だろう。それとは別にスキーのトレースも残っていた。これは3/28のヤマレコの方の物だろう。巻機山からここまで1日でスキー縦走してきた猛者だ。すごいな~!



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とりあえず山頂とおぼしき場所まで行き、テント張れそうな場所を探す。探すと言ってもどこでも張れるくらい広いので(余裕で野球できる)一番ロケーションの良さそうな場所を選ぶw



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やっぱり正面にネコブ山を望むここが一番だろ!ってことでここに決定。最高すぎるでしょ~これは。誰もいないのをいいことに何度も奇声を発してはニヤニヤしていたwww




はじめてこの場所の山行記事を読んだ時、その美しい風景にとにかく強く惹かれた。いつか絶対に行くんだ!って思った。そしてようやく来れた。しかも最高の天気の中で。山に来てこんなに嬉しいと思ったのは去年の平ヶ岳以来だと思う。間違いなく自分の中でベスト3に入る場所だ。条件さえ揃えばそこまで難しい山ではないと思うが、それなりの苦労は伴う。今ではネットで「ネコブ山」って調べればいくらでも山行記録が見つかる。でもそのおかげで僕のようなペーペーがここに来れるのも事実だし(もちろん最低限の雪山知識は持ちつつ)先人達には大いに感謝しなければ!と思いました。




まぁ真面目話は置いといて...




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どうです?この景色!銀色に輝く巻機山、利根川源流の峰々、越後三山、遠く頸城山塊や米山、佐渡の金北山までしっかりと見えた。こんなヤバい景色の中、いるのは自分一人だけという超贅沢www




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さぁまずはテント設営して水作りから。気温がめちゃくちゃ高くて半袖でもまったく寒くない。シュラフもバッフバフになるし最高だ。でも何も考えてなくてこの時は忘れていたんだ、日焼け対策ってヤツを。おかげさまで顔面、腕、首、すべてこんがり焼いてしまった。4月頭にして皮が剥けるほどに。上戸彩の「サンカットをお忘れなく~」ってCMを思い出してまったくもってその通りだと思った...orz




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ショベルで下の層からきれいな雪を掘り起こしてJetBoilで溶かす事4ループ。プラティパス満タンになったので...




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やっと心置きなく飲める!先に飲んでしまうとどうしてもダラけてしまって水作るの嫌々になるからね、経験上。インドの青鬼がとてつもなく美味くて瞬殺でした。




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まだ14時過ぎで早いのに4本しか担がなかったので2本目からはゆ~っくり音楽聴きながらまったりと。AnkerのBTスピーカーはテン場だけではなく、銅倉尾根下部の樹林帯での熊鈴代わりにも活躍した。鉢合わせたくないしね~人がいないんだから迷惑にならないし熊鈴よりもこっちの方が確実に聞こえるでしょw



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それにしたってマジでいい所だ。いままでkhufuを設営してきてこんなにも映えるロケーションがあっただろうか?多分、もっとアクセスが良くてキツくなく、登山道が通ってたら確実に人気が出ちゃう場所だろうな。



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酒が終わった頃、気温も落ちてきてだんだんと夕日が周りを照らし始めた。これがまた同じアングルでも素晴らしくて。ついつい似たような写真を撮りまくってしまう。




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夕日は妙高山の辺りに沈んでいった...




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スーパーヒーターで暖を取りつつ夕食を済ませるとやけに外が明るい。もしやと思って外に出てみたらスーパームーン級に明るい月が!これはすごいな~と三脚取り出して試しに撮ってみたら...




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ラッセンみたいな写真が撮れちゃいましたw なんかすごい風景で興奮したww





20:00くらいにシュラフに潜り、しばらく音楽聴いてたら予報通り風が吹いてきた。そのうちには寝てしまったけど夜中はもっと吹いてて何回か起こされた。ペグも寝かせて埋めた訳じゃないしガチガチに凍るほど気温も落ちてないしまさか倒壊しないだろうな!?なんて心配したけどAフレームのkhufuはやはり強い。まったく問題無しでした。安心したところで再び寝落ち...。さて、朝一でネコブ山直下の急登を登りきることが出来るのか?




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最高な一日が終わる...。






翌朝。





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4:30くらいに起きると依然強めの風が吹いている。朝のルーティンを済ませて外に出てみると予想外の天気の悪さ。特にガスってる訳じゃないんだけどドヨ~ンとしている感じだ。

出発を6:00に決めて撤収します。テントは張りっぱなしにしていきたいんだけどトレポを使うシェルターの宿命か、そういう訳にはいかない。




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撤収だん!!





そういえば朝食にBIVOUAC RATION お茶漬け味にやろうやろうと思ってやらなかったツボ漬けを刻んだのを入れてみた。結果、しゃきしゃきの触感とツボ漬けの甘めな味が加わって美味かった。まぁ僕はツボ漬けが好きだからかもしれないけど、同じツボ漬け好きには非常にオススメですww




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必要な物をOWNに入れて要らないものはパックライナーに入れてデポ。クランポン付けてネコブ山に出発!




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テン場からネコブ山までは直線距離で2kmくらいかな。幸い藪はまだ出ていない。ルートは写真左寄りの雪稜を登ってこうと思っていたが…



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そこら中で雪庇の付け根にクラックが!1回気付かずに片足落とした時はマジで逝ったかと思った…。


そんな事があってか中央辺りのブッシュ帯を登る事にした。下から見るとかなりの傾斜だけど朝一で雪もそこそこ締まってるしクランポンがよく効く。それでも周りに誰もいないし失敗したら即アウトなのでかなり緊張した。



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なんとか横長のネコブ山頂上台地に到着。ここまで来ればあとは問題無し。ただ、風が強くて体感気温は0度以下だ。あわよくばネコブ山で張るのも有りかな?と思ってたがやめてよかったw




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ネコブ山のコブが目の前!このコブは下界から見てネコブ山が同定出来る人ならとても目立つこの山のランドマーク。



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ここはコブの上。ついに!ついにここに来る事が出来た!!めちゃくちゃ感慨深い!!!新潟の山の中でも越後三山の周りは特に好きだったのでようやく懸案事項を一つ片付ける事が出来た。そしてここからの景色はもう…



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まず正面に上越県境稜線が端から端まで。これは下津川山と小沢山。とんでもなくヤバい!



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これは尾瀬方面。景鶴山や燧ケ岳見えている。奥の方には日光の山々も見えていた。



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ひときわ目立つのは平ヶ岳。ちょうど日が当たる時間だったのでとんでもなく綺麗だった。



あぁ、なんて幸せな景色なんだろう。風が吹いてなければ1時間くらいのんびりしていきたかった。でもまぁ雪が緩む前に安全圏に辿り着きたかったし仕方ないね。




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ネコブ山から下津川山に向かう尾根と巻機山。行けるなら行こうと思っていた下津川山ですが、確かに雪は繋がっている。でもネットで見て核心としてよく書かれていた最低コルの辺りがズタズタに崩れていて明らかに怖い思いをしそう。その他もよく見るとピシピシとクラックが…


やっぱり自分はまだ雪山の経験が圧倒的に少なく、クラックがあればまだ崩れないと分かっていても乗れないし少しでも傾斜が増せば心臓がバクバクしてしまう。まだまだスキルもメンタルも無理をすべきではないんだなと実感した。


GWに巻機山から中ノ岳を歩こうかなと密かに思ってたが、もっと経験積まないと無理ですね〜。でもそういう面ではこのルートはソロで来るにはいい勉強になったと思います。いつか上越県境稜線、ネコブ山から下津川山と歩けるようになりたいものです。




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帰りは自分のトレースを辿るだけなので問題無し。本谷山と越後沢山が美しかった…



デポした荷物を回収、軽くなったOWNでフットワーク軽く一気に銅倉尾根を下る。こちらも一部クラックが入ってる箇所があるので気を付けつつ。


車道に出ると気温もクソ高くなり無心で三国川ダムまで歩き、奇跡的に自販機が稼働してたので…



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コーラ!!クソ美味い!!!!


残った行動食を食い尽くし、ダムサイドにショートカットラインが見えたので一気に車まで降りて満足感に包まれて帰宅した。




正直、あんなド級の山奥で誰もいない中ソロで一晩過ごしたのは初めてだったけど、思ったより孤独感を感じなかった。これで今まで二の足を踏んでいた山行も手が出せそうだ。こういったルートで行きたいとこはまだまだたくさんある。経験を積まないとねw


残雪ハイク、今月中あと一回は行きたいな。




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おしまい







by gyalic_18000 | 2018-04-04 22:10 | 新潟の山 | Comments(0)

軽めの道具で山を歩いたり走ったりする男のブログ


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