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西ゼン

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素晴らしい規模のスラブの沢へ!









去年のマチホド沢以来となるタカタさんとの沢。行き先は西ゼンから楢俣川などなど色々と案が浮かんだけど、今回は日帰りだし結局西ゼンに落ち着いた。


でもこの沢も前々から行ってみたかった沢。今や見る影もないが、一応真面目にクライミングやっていた時はスラブ得意だったし、スラブの登攀メインの沢なのでとても楽しみw



朝、始発で来たタカタさんを最寄駅でピックアップ。群馬側は気温が低く、全然沢日和じゃねーな!と車を走らせていると新潟はとてもいい天気。気温もそれなりに高く、一気に沢日和にw



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小一時間で現着、平標新道のPを出発したのは9:30くらい。まぁ2人とも脚は動くし日が暮れるまでには帰ってこれるでしょう。それと多分要らないだろうとロープは持たず。ハーネスとお助けスリング数本でなんとかする予定。まぁクライマー同士だしw



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今回、乾いたスラブメインって事でフェルトとクライミングシューズで行こうと思っていたが、前にシライシが白毛門沢で履いていたハイパーVがとても効きそうだったので買ってみた。先端に芯の無いモデル。見た目は…まぁダサいが、沢なんて藪漕ぐし泥まみれになるしそんな事はどうでもいい。



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ロゴだけは無駄にカッコいい。多分、急速に進歩しろ!的な意味合いかな〜と。



金を出せばairistaや5.10ウォーターテニーとかastralとかあるけどね、これとにかく安い!これらが15000円〜するのに対し、ハイパーVはたかだか3000円強。消耗品と割り切るならこれで十分だ。それに先人の評価もそこそこ高いし、あの時のシライシも初めてのくせに普通に登っていたしね。この日進ゴムのソールが他のお高いメーカーのソールとそこまで変わるとは…思えないし。



さぁどうなるでしょうか?後悔か?それとも…?



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ヤガの幼虫が付く嫌〜な雑草トレイルを歩く事1時間弱、入渓点に到着。水量は若干多めだったか。ここからはしばらくゴーロ帯なので飽きる…w




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ようやく目の前が開けてスラブ滝が目に入ってきた。目指す第1スラブはまだもう少し。



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久しぶりの高度感に少々ビビりつつも快適な登攀に心踊る。



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東ゼンとの出会いに掛かるウォータースライダー。もちろん滑りません。そんな余裕はございませんのでw



この辺りからスラブの始まり。傾斜は緩いものの、やはり高度感が半端じゃなくてかなりビビる。しかも滑り出そうものならどこまででもデッドスライダーになってしまうし、失敗の許されない登攀が続く。



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早々にミウラーに履き替えたタカタさんはスタスタ普通に歩いていく。この時点で、フェルトとクライミングシューズだったか!失敗した!と思ったがハイパーVも足裏全体でフリクション効かせればおそらく滑らなかったはず。問題はそれが出来なかった僕のメンタルでしょう。ただでさえまったく登っていない身、自身も無くしている…



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もはや四つ足でないと先へ進めない…w



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とんでもないスケールの第1スラブ!写真で見るより傾斜は強い。と言ってもバンドが走っていたり泥付きのスタンスなどが拾えるので落ちる気はしない。ただ、怖い…!



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タカタさんは水流脇をスタスタ歩いていたが、僕は一度スラブの最上部まで登りトラバースした。クソメンタルだとこれしか選択肢無しw



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水流を右へ左へ。この沢は常に行き先をみてルートファインディングしないと行き詰まってセミになってしまうでしょう。それは勘弁なので的確にルートを読んでいく。



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いくつかの滝を越えるといよいよ第2スラブが始まる。前衛の2段15mは左岸の草付きの急斜面を高巻くが、この巻がまた渋い。ホールドはほぼ草ホールドしかなく、傾斜もかなりキツい。草がブチッといったら…って恐怖を感じつつ、ある程度まで登り水流に向かってトラバース。無事に抜けられたが今回の核心はここだったな。ハイパーVが泥付きにもグッと効いてくれて助かった。正直ここはロープあったほうがいいかも。プロテクション取れるかは分からないけど。



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さっきの巻きが渋すぎて第1スラブより傾斜がきつい第2スラブにまったく恐怖を感じなくなってしまったw



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いつの間にか第2スラブ上部に来てしまったようだ。ちょうどお昼だしここで長めの休憩。緊張の連続で神経すり減ったな〜。でもだからこそここから眺める越後の山々は最高にきれいだった。



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30分くらい?休んでいた。今日は夕立はこない予報だけど詰めの藪漕ぎが待っている。重い腰を上げて出発。沢はやっぱり泊まりですね〜w



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逆光でよく分からないけど中央やや左の落ち口に向かって登っていく。ここは水流右でも左でもいけるらしいが、僕らは左を選択。右は上部の草付きのトラバースがいやらしそうで。



結果何の問題もなく第2スラブ終了。これで緊張する部分は終わった。幅広8mを左から登りいくつかの小滝を越えていく。源頭の雰囲気が出てきたが同時に水が半端なく冷たい。ハイパーVに足袋用ソックスだったのでダイレクトに冷たさが伝わる。これはネオプレンソックスが必要になるな〜。



流れが消えると…



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ついに藪漕ぎがw



踏み跡が付いてるものの背丈以上の笹藪はなかなかハード。まぁ笹だけで他の雑木が無い分まだマシってものか。



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頭が出ればまだいい方。とにかく平標新道目指して漕いで漕いで漕ぎまくる!1時間強でようやく平標新道に出た。



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ここまで来れば安全圏w



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記録によると30分くらいの藪漕ぎで登山道へ〜なんて書いてあるけどどうルート取れば30分なんだろう?沢筋を忠実に詰めればいいのかな?



まぁそんな事はどうでもいい、とにかく疲れたw



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帰りは滑りやすい平標新道を下っていく。絶対に登りで使いたくないな、このトレイルは。道は悪いし地味だしいいとこ無し!小走りで駆け抜けて1時間で入渓点、Pまではそこから40分くらいでした。



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そういえば平標新道からは登ってきた西ゼンの第2スラブが見えるんだけど、かなり傾斜のあるスラブだな〜と思った。自分がさっきまでいた沢を俯瞰出来るって素晴らしいものです。



足の揃った2人だったので下山も含めて高速遡行でした。西ゼン素晴らしかったです。でもやっぱり泊まりで沢行ってゴゥゴゥと焚き火をしたいなw



そして問題のハイパーV。やっぱりフェルトと違い、滑り始めがズズッじゃなくてツルンって感じだから苔には強くないけど足の置き方次第だと思う。マジでやばい!ってシーンは無かったし総じて使える印象です。

あとは見た目を我慢するってのと、今回のようなスラブで日進ゴムを信頼出来るか。そのメンタルが問題か…。それと細かいスタンスのエッジングは形状的に苦手です。



まぁもう少し使ってみようかなと。1回だけじゃまだ分からないし。



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タカタさん、ありがとうございました!次は泊まりでwww



おしまい































by gyalic_18000 | 2017-08-28 15:21 | 沢登り | Comments(0)

記録用の備忘録。文才無し!故に文章長い!


by gyalic_18000
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