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残雪の尾瀬と平ヶ岳 その2

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平ヶ岳を落としてきたので続きです。








JPのテン場を10:00に出発、次の目的地は景鶴山。ここは群馬百名山の一座でこの時期しか登ることは出来ません。別にスルーしてもいいんだけど、僕が群馬百名山をやっているのでこの機会を逃す事は出来ないw



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JPから東に延びる尾根を進んでいきます。気温が高くて前日以上に雪が緩んでいて本当に歩き辛い。しかもこちらは歩く人が少ないのかトレースも疎ら…orz



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早朝、登ってきた平ヶ岳もすでにはるか遠くって感じが。まだまだ歩いてる人いますね。僕ら視力2.0組なので。「裸眼をナメるなよ!?」とは男長談www



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正直2時間もあれは景鶴山登って尾瀬ヶ原に出れるだろ!って思っていたが、その景鶴山がなかなか近付いて来ない…


ちなみに男長の右上に彩雲が…!



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かなり綺麗な彩雲でした。しかも消えずにずーっと出続けていた。これは縁起がいいぞ?と思いきや…



ハンガーノックの様な症状に襲われて脚が上がらなくなってきた。確かにここまで水、Trail Butterをチューチューやっていただけ。気温もかなり高くなっていたし。腹が減って力が出ない、本当にそんな感じだ。



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残ったビバークレーションを食べきってもろくに回復せず…。



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とりあえず景鶴山の西の肩まで来た。尾瀬ヶ原を右下に見下ろすってこの稜線でしかあり得ないからレアw



このままトレースに従い景鶴山北面をトラバースしていくと急に90度右に曲がり、とんでもない斜面を直上している。このシャバ雪でこの傾斜か…


とりあえず2人で途中まで登ってみるも、滑ったら一発アウトな傾斜に完全に萎えてしまった…



こうなってしまうとヤバいので少し戻ってもっと下の緩めの斜面をトラバースすることに。それで景鶴山の東の肩に出る作戦。んー最初からこうするべきだったかw



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いないはずないからね。割と新しめの熊トレース。熊鈴も上手く鳴らないしiphoneのスピーカーでHi-Standardを爆音でwww




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無事東の肩に着けたので荷物をデポして景鶴山へ。ピッケル必要って聞いていたけどトレースばっちり、ナイフリッジだけど大して怖くはなかったかな。



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斜面の崩壊がすごかった。



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ついに!尾瀬ヶ原から見上げていたピークについに立てた。トレースあったから簡単に登れたけど無かったとしたら…



ちなみにここにいた如何にも凄そうなハイカー。聞き耳を立てていたらどうやら奥利根全山縦走中の様で。確かにルートは分かる。でもすごい距離だよな…。そう考えると俺たちなんて雑魚ですよ。なんてったって巻機山に食料をデポしておく為にわざわざ登るってくらいなので。いや、本当にリスペクト!!



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滑る景鶴山の下りをやり過ごし尾瀬ヶ原を見下ろしながら最後のピーク、与作岳へ向かう。この辺でハンガーノックがさらに酷くなってきた…



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やっと登りが終わった…w





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ここからは東電小屋に向かってシャバ雪の高速下山道!アイゼンも外して滑りながら下っていく…が!



ついにハンガーノックにより頭がクラクラしてきた。お湯沸かして汁物でも飲めばいいのに面倒臭くて…


しかしこれを救ったのは意外にも男長が持っていた


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ソフトさきいか!


この食感、塩っ気。今までさきいかをこんなに美味いと思ったことがあっただろうか?めちゃくちゃ救われた!まさにイカブーストwww



イカブーストで元気出たところで一気に下っていきますよ。尾瀬ヶ原まで行けば後はもう…



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ようやく尾瀬ヶ原!去年と違ってたっぷりの雪に覆われていた。歩き易い…そう思うでしょう?実際は雪が波打っていてとても歩き辛くまた消耗していく…



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橋は板が外され、木道は踏み抜けば川の中へ…。これに気を遣う。ここまで来て落ちたらさすがに帰りたくなるw



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それにしてもだ。尾瀬ヶ原ってこんなに広かったっけ?歩けど歩けど全然山の鼻が近付かない…。一面雪の尾瀬ヶ原なら感動しそうなものだがそんな感情はこれっぽっちも無しwww



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そしてイカブーストは切れ、始めて座らせて下さい…と。まぁ食わない自分が悪いんだけど、尾瀬ヶ原広過ぎるんだよ!!ってディスりが始まる始末w


今回は行動食をTrail Butterとフルグラに絞った訳だが失敗だったかな。もっと食感が優しいしょっぱい物が食べたくなる。



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やっと…やっと山の鼻に到着!来るなりコーラ注入!染みた。本当に染みた!!


考えてみたら朝一で平ヶ岳へ出発し、長めの休憩は平ヶ岳山頂とテント撤収時のみ。距離27km、シャバ雪の上を10時間強、動き続けた訳だ。その結果がハンガーノック1人、セミハンガーノック1人という。食い物って大事だw




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でも何とかここまで帰ってこれた。そして無事設営。1日の行動でなら過去最高にキツい1日だった。これは男長とじゃなかったら無理だったかもしれない。



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ヘイ!相棒!!お互い頑張ったな!!!



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本当はカップラーメンが食いたかったけどどこにも売ってなくて、仕方ないチーかま。でだ、僕は今までチーかまが食べられなくてどうなることやらと思って口に入れたら…美味いじゃない!

ここからはチーかま12本、豚汁→味噌汁→豚汁で何とか回復、ビール2本で早めに就寝。と言ってもゲームが始まり結局寝たのは22時くらいw





翌日。


4:00起床。昨晩とは違い結露が凄くて色々なものが濡れている。しかも気温が-5℃位まで落ちたのでシェルター、外に出しておいた悪臭の元のソックス、シャバ雪によりビショビショになったブーツまで凍り付いていたw



とりあえず荷物を全部出して凍った結露を解かして拭き取る為に…



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Super Heaterを投入!みるみるうちに結露が解けて綺麗に拭き取れた。このヒーターは本当に凄い。寒い冬季のテント内もすぐに暖めてくれるだろう。来シーズンが楽しみw




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最近の朝のルーティン。コーヒーは2杯でw




最後のパッキングを済ませ6時位に出発。最終日は山の鼻から至仏山を経由して鳩待峠に戻るだけ。余裕?でしょ!



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余裕…じゃないな。凄い傾斜だ…




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ここはあれだ、拷問ルートだな!スイッチバックもなくひたすら一直線に山頂に向かっていく。前日の疲れが抜けていないので相当キツい!気温もグングン上がっていくし…




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水の消費量がヤバいぜw





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至仏山ナメてた!ちなみに尾瀬は自分4回目、男長3回目にして初めての至仏山ですw



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激急斜面を登りきり、昨日歩いた平ヶ岳への稜線を眺める。ここから見るとよくあそこまで行ったな…と。




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もっと混んでると思ったら2、3人しかいない。と思ったら時間が早かっただけか。鳩待峠からのトレイルにはハイカーの行列が!



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平ヶ岳に比べちゃうと…。でもまぁ尾瀬の代表格、さすがの眺望w


そして地元の山や街が見えるし隣町感ハンパないww



そろそろ終わりに向かいますか。登ってくるハイカーの行列に突っ込んでいくとカノッチさんに遭遇!至仏山有名だし誰かしら会わないかな〜?なんて2人で話してたからテンション上がったw



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ナイスでした!ww



…ここから鳩待峠までは早かった。ハイカーを交わしつつ滑り下りていくのが楽しいw



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鳩待峠で定番のコーラww



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これにて本当の終わり!総移動距離48km強のスノートリップでした。



今回このルートを歩いてみて、改めて自分は山歩きが好きなんだな〜と。自分の好きなエリアの奥深くを歩いている時、心の底から感動しているような…そんな感じか。よく分からないけど山はいいって事だなw



最後の乗合いタクシーの運転手がまたもや男長の身内の知り合いでおもしろかったのがオチですね。(3〜4年前に一度同じ事がw)



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夜は地元で打上げという名の懐かしいバンド時代音源で盛り上がるwww




キツかったけど最初から〆まで楽しい3日間だった。やはり雪の多い年のGWは残雪登山で決まりだなw




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サンキュー相棒!また頼むぜ!!!




おしまい






















by gyalic_18000 | 2017-05-07 20:22 | 群馬の山 | Comments(0)

記録用の備忘録。文才無し!故に文章長い!


by gyalic_18000
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