平ヶ岳
2014年 09月 29日
念願のハイクが実現した。
今年中にどうしても登りたい山が2座あった。一つは飯豊山、そしてもう一つが平ヶ岳。今回ついに念願の平ヶ岳へ行くことが出来ました。
平ヶ岳というのは群馬からだとアプローチの時点で結構ハンパない。シルバーラインのトンネル地獄から30km程の奥只見湖に沿った国道(酷道)を延々と進まなければならない。
そしてハイク自体も片道10kmオーバーなので今までずっと二の足を踏んできた。でもまぁかなり足も仕上がってきたし団長とペアなので行っちゃいましょうとw
軽く仮眠をとり、5:30過ぎにスタート。さすが奥只見、この時期でも相当寒い。でも日中の気温上昇を想定してランパンでw
しばらく林道を行くとすぐにヤセ尾根。左手にはいきなり燧ケ岳が見える。花崗岩っぽいザレたヤセ尾根なので滑落に気を付けながら登っていく。
太陽が出てくると一気に気温上昇。ランパンで来て正解!
下台倉山まではかなりの急登を登らされます。あまりハイカーいないだろうな~と思ってたら結構いる・・・。静かなのを期待してきたんだけど山頂までコンスタントに人がいました。
下台倉山。ここまで上がってくるとしばらくはフラットが続く。トレイルは南へ向かって左折します。
紅葉ヤバい!それを期待してきたんだけど期待以上の色付きだった。おまけに稜線上の気持ちいいフラットトレイル、思わず歩が早くなるww
この辺まで来ると樹林越しにようやく平ヶ岳が見えてきます。・・・が、とんでもなく遠いorz
ここまでで疲れ果てていると絶望的な遠さです。まぁ片道10km強なら当たり前だね!
台倉山でトレイルは再び西へ進みます。ここら辺は樹林帯で木道が敷いてあったりして落ち着いて歩けるポイント。途中には水場もあるけど・・・
こんな感じでただの溜まり水・・・。セイシェルを通してもあまり口にはしたくない感じだった。もう少し下に台倉清水って水場もあるけど、こちらもあまり期待しない方がいいらしい。今回は確認しなかったけど。まぁ頑張って担げってことだねw
樹林帯を抜けると池ノ岳への急登。ここはさすがに疲れた!時間的に日差しも強くなってきて暑い。
団長も水の消費が激しかったぜ!口元が気持ち悪いが・・・
登りきると目の前はこの景色!ヤバい、ヤバ過ぎるな~これは!
姫ノ池を目の前にウッドテラスが二つ。そう、ここが平ヶ岳のテン場なんだろう。ここに着いた瞬間、なぜ1泊で来なかったんだろうと強く後悔した。
(平ヶ岳はテン泊禁止という事になってますが、OKと書いてある物もあります。あくまで自己の判断ですが、原則ウッドデッキ上で張るのは当然として、ゴミを残さない、湿原草原に足を踏み入れない等の配慮をしなければいけないでしょう。まぁこんな僻地の山に来る人は良識あるハイカーしかいないと思いますけど)
先週、苗場山に行って高層湿原に感動したけどここは別格。憧れの山だってのもあるけど地形とか周りの景色とかすべてがツボった!
とりあえず3時間位で登ってきてしまったのでまだ時間が早い。この辺りを散歩することに。まずは平ヶ岳の山頂へ。
写真を撮らずにいられない位、いちいち景色がヤバいw
そしてのぺーっとした平ヶ岳のトレイルは最高!
平ヶ岳の山頂は地味で残念な樹林帯の中だった。この辺にはいわゆる「皇太子ルート」で登ってきたハイカーが多く、自分らのトレラン装備に対してかなりツッコまれたww
必要な物は全部持ってきてますって言っても信用してない感じだったな。でもそういう人を納得させるために僕は山座同定を得意としている。あれは何山、何岳って言ってると大概の人はコイツただ者じゃない!ってなるからねw
山頂から木道のドン突きまで行くとそこは群馬と新潟の境目。まだ先にトレイルはあったけど沢屋の為の物だろう。ここの展望がまたヤバい!
広大な草原に浮かぶように周りの山々が見えて素晴らしい。木道に腰を下ろしてしばらく眺めていく。改めて上越国境稜線の山々は素晴らしいと思った。
次は玉子石に向かう。平ヶ岳って言ったらこれだからね!団長も思わず走る走るww
またまたいちいち素晴らしい景色を見ながら進み・・・
これです、これが見たかった!山に興味を持った時、初めて買ったガイドブック「関越道沿いの山88」。これに載ってたこの景色に一発で心奪われた。それが目の前にあるなんて感慨深いね~。玉子石は思ったよりデカかったw
ここからは越後三山、裏越後三山とこれまたヤバい景色!ん~あの稜線をまた歩きたくなっちゃったな~w
燧ケ岳や日光白根山を見ながら姫ノ池に戻ります。結局、2時間以上のんびり散歩してましたw
かなり名残惜しいけどこのあとの予定があります。下山することに。
誰もいない尾根は思わず走ってしまう。最高の景色を前にどんどん下っていきます。
越後三山を見納め・・・
雪崩で磨かれた斜面の紅葉を見ながら・・・
ザレた急斜面を下っていく。登ってる時は走りやすそうだな~って思ったけど、実際はジャリジャリなヤセ尾根で無理だった。しかもそんなトレイルコンディションなのでブレーキ掛けまくって膝が笑ったw
気温が高かったので歩いたり走ったりだったけど2時間くらいで下まで降りてきた。懸念材料の腸脛靭帯炎は違和感こそあるものの症状は出ず。これは嬉しかったね!もう少し膝周りの筋肉付ければ来年はレースに出れるかな~
平ヶ岳、今までのハイクでTOP3に入る素晴らしい山でした。今シーズンはもう無理なんで、来年、1泊で必ず戻ってくる。ウッドデッキで乾杯するためにww
・・・とりあえず着替えもそこそこに桧枝岐村に向かって出発。今回はまだ終わらない。
by gyalic_18000
| 2014-09-29 16:09
| 新潟の山
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