飯豊連峰 DAY2
2014年 08月 20日
早朝、ガスの中・・・
寝る前に結構寒くなってきて、ダウン系をあえて持ってきてなかったから不安だったけど気温的にはまったく問題なかった。
Unkown Bivy
KLYMIT INERTIA X-LITE
mont-bell #5
の組み合わせ。この前から試してるスリーピングシステムなんだけど、ビビィがいい意味で蒸れて熱を逃がさないw
その分、結露はかなりするけどロフトが潰れてしまうほどではないと思う。これならしばらく#5でも大丈夫そう。死なない程度に実験していくつもり。KLYMIT INERTIA X-LITEの寝心地も思ったより良い。少なくとも自分は寝れるレベルだった。
これでシュラフがmont-bellじゃなかったら完璧なんだけどねww
・・・夜中2:00過ぎくらいに強風で目が覚める。日本海の方からハンパなく強い風が吹き付けている。おまけに雨も。すごい風だったので他のシェルターをチェックしてみると、煽られつつもなんとか無事だった。しばらくゴロゴロしてたけど雨は強くなる一方。早めの朝食と撤収準備を始め外へ。
予定通り3:00くらいにはみんな起きて撤収、出発は4:30過ぎ。この頃には雨も止んだけど気温も低く風も強い。当然、大日岳は雲の中なので今回は断念した。
現状、天気の回復は見込めないけど朝靄の稜線は気持ちいい。まとわりつく羽虫が不快だったけどorz
しばらくは降ったり止んだりしてたのでレインウェアを上下着込んでのハイク。
montane minimus smokに不織布で有名なアレ。結構アップダウンしてたけど蒸れは感じなかった。同じPERTEX SERLD+を使ってるbivyにOR HELIUM BIVY があるけど、これなら結露はかなり軽減されるんじゃないだろうか。これ欲しいんだけどどこも売切中・・・
なかなかガスが晴れない。晴れてればそれはもう素晴らしい縦走路なんでしょうけど今日は微妙。でもまぁこういう雰囲気も嫌いではない。
烏帽子岳への登りまではフラット基調なトレイルで超快適。雨も完全に止み気温も上がってきたので短パンスタイルにw
Hは相変わらず足が痛いらしいが下山するため一心不乱に歩き続けている。他3人はそれを見守り、ある程度差がついたら追いかける感じで。登りが本当にキツそうだった・・・
歩いてきた稜線の上にポツンと御西小屋が見える。結構来たな~とw天気も回復してきた。
梅花皮岳にて。展望ヤバいね~雲がとれてくれて良かった。飯豊はとにかく山がデカいって印象。この歩いてきた稜線とか『ズン!』って感じがする。
北股岳がまだまだ遠い。Hにとっては北股岳への登りが正念場だろうな~とりあえず梅花皮小屋で小休止。
ここでHには門内小屋に11:00までに着ければ梶川尾根から下山するって伝える。それ以上掛かるようなら門内小屋にもう一泊だよ!と。
北股岳へは急登。ここまで歩いてくるとさすがに脚にダルさが。まぁそこは程よいペースで。
山頂からは門内小屋へのトレイルが見渡せる。とても歩きやすそうだし本当に素敵なトレイルだと思う。前日も思ったけどこういう草原調なトレイルは天国と言っても過言ではないw
日本海も見えるし粟島も良く見える。新潟の山は標高が低くても雪崩に削られた山肌のせいで谷が深い。だから上から見下ろすとすごく山深いところにいるんだな~と思う。実際いるんだけどねww
飯豊の有名な雪渓ルート石転び沢。このルートもいつか登ってみたい。テン場で一緒になった方がここをスキーで下っていくと言ってたけど最高に気持ちいいだろうな~
歩くトレイルが見渡せるのでHが歩いていくのをしばらく見守るw
500mくらい差がついたところで自分らも出発。
本当に素晴らしい!何回も言うけどどこまでも行けそう。花に興味はないけどたくさん咲いててきれいだった。ただ、こっちが道を譲ってんのに花に夢中になって気付かないランナーがいてちょっとイラッとした。よく見てましょうよ!
Hが門内小屋に着くと同時に到着。彼は結構がんばったらしく、まだ10時を過ぎたところだった。ということはやっぱり下山することに決定。水を補給したりして10:30に出発。梶川尾根のCTが4時間台だったからオーバーしたとしても15:00前後には下山できるでしょう。
梶川尾根は最初ゆる~く下っていく。草原歩きはこれで最後なので満喫していく。まぁ腸脛靭帯の違和感は結構出てるorz
北の展望。まるで水墨画の様でヤバい景色。蔵王や朝日連峰までくっきり見えててまたヤバい。
今回、飯豊連峰に来て同じくらい行ってみたかった朝日連峰への登攀欲がかなり高くなった。出来れば大鳥池から入って南下してきたいところだけど車だときついな~
梅花皮小屋から着かず離れずの同郷ハイカーのおじさんは下山したら移動して、翌日大朝日岳に行くと話していた。まぁデイハイクなら行けるけどなんかもったいない。
梶川峰を超えると激下りの始まり。ダイグラ尾根と比べても遜色ないような気がするけど、とにかく滑りそうなザレた下りが延々と続く。膝は痛いしIにミニスコップ借りる羽目になるしで散々w
それでもこんなデカい滝が見えたりする。梅花皮の滝270mだそうです。世界百名瀑の一つみたいで滝見台もあった。かなり遠望だけどね。真下に行くには石転び沢から。
一旦登り返してまた激下り。ここまで来たら4人で・・・と思いきや同郷おじさんにも最後まで付き合ってもらった。登山あるあるの
『見えてからが長い』
まさにそんな感じ。Hは完全に満身創痍で暑さと痛みに完璧にやられている。根っこむき出しのステップのデカい下りだからそりゃあキツいだろう。ペースもヤバい程に落ちている。だから飯豊山荘が見えてても全然着きませんww
最後の方でこんな楽しいセクションを通過し、みんなでHを励ましあいつつなんとか下山完了!ちょうど15:00位だった。
飯豊山荘で風呂をいただき、おじさんに別れを告げ新発田市内でなぜか寿司を食し帰路に行いた。やっぱり予想通り
飯豊はいいで~!
だったなww
もはや安定のZimmerBuilt Pika Pack。総距離で30数km歩いてきたけど肩とか問題無し。Khufu用装備も余裕で収まったし、ダウン上下をパッキングしても多分いける。冬の走りまではいけるんじゃないかとwただストックがはみ出してるのがいただけない。パッキング姿がなんか不細工なんで。やっぱビビィ欲しい・・・
でまぁ総括。
なんとか無事下山出来て一安心。今回は初めて歩けなくなるかもしれないってトラブルと直面したことにより自分的にも色々と焦ってました。Hのキャパを読み誤った自分にも責任はあると思うけど・・・
まぁHさんには翌日散々お説教したので、この場では何も言わないけど一つだけ。
このお盆休み中に梶川尾根で滑落死亡事故が起きてしまったらしいのよ。ダブルストックに頼り過ぎてのことみたいだけどネットで調べてみてちょうだい。読んでて他人事ではないと感じたのでね。
やっぱ山は全員気持ち良く登って気持ち良く降りてくるのが一番ですよ。これからも4人で行くためにトレーニングに励んでくれたまえ!4649~
by gyalic_18000
| 2014-08-20 16:33
| 新潟の山
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