鳳凰三山

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鳳凰三山に行ってきた。初のソロ2day。



海の日の3連休なのに誰とも予定が噛み合わない。せっかく3連休だしソロでどこか一泊で行こうかと考えてた。それで、今まではまったく興味のなかった北アルプス、そろそろいいんじゃないか?と思ったんでいくつか候補を挙げたんだが絞りきれない。

プラン1 高瀬ダム~烏帽子岳~野口五郎岳~高瀬ダム
プラン2 新穂高温泉~双六岳~槍ヶ岳~新穂高温泉
プラン3 扇沢~針ノ木岳~爺ヶ岳~扇沢

プラン1は野口五郎岳で幕営出来ないことがわかって却下。一人の小屋泊は嫌だ。プラン2は交通費が掛かる&人が多そうで却下。プラン3はすべてが好条件!これに決めたんだけど日本海に居座る梅雨前線の影響で天気が…。

北アの選択肢はなくなり急遽、南アルプスに変更。最初は白峰三山縦走を企んでたんだが、泊まるとなると農鳥小屋。だけどここのオヤジはクセが強いらしく俺じゃあ手に負えんだろう、IとSがいないと!という事になり鳳凰三山に落ち着いた。まぁいつかは行こうと思ってたし?ってことで。

-1日目-

前日20:30出発で夜叉神の駐車場には0:00ピッタリに到着。すぐ寝た。…起きたのは5:30くらい。

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すでにこんな状態。恐るべきは3連休。テン場は大丈夫なのか?心配しつつ6:30出発。

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登山口

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さすがに歩きやすいトレイル。傾斜もそこそこだがハイカーは多い。朝一はつらいな~とか考えながら歩けば夜叉神峠に到着。

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展望は開けてるんだが白峰三山は頂上付近がガスっててあまりよろしくない。ってかあっち行ってなくてよかった~ヤバそうだわ、あの感じ。

夜叉神峠からは杖立峠に向かう。相変わらず多いハイカーを申し訳なさそうにズンズン追い抜いて進むワタクシ。しかしここらでポツリポツリと不穏な液体が…。上空はどす黒いし引き返すことも視野に入れておく。

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雰囲気のいいトレイルだが徐々に傾斜が増してくる。まだ温まってないのか足(ふくらはぎ)がきつい。フォアフットで歩けてる証拠だからいいんだけどなかなかだ。左側には白峰三山が見えてるんだけどガスでダメ~気晴らしにもならん。

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杖立峠に到着。うだうだ言いながらもCTよりは圧倒的に早い。気付けの一服して南御室小屋へ。

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あゝ嫌な天気…

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しばらく進むとちょっと開けたところに出た。白峰三山は相変わらずだが南アルプス最深部の方はよく見えた。少しはマシか…。

ここからは石まじりのガレたトレイル。ジメジメしててうわ~って感じだったが苺平に着。あとは下るだけ、南御室小屋が見えた。

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南御室小屋

一服してたら写真の中央に写ってる兄さんに声掛けられた。

兄さん「どこまで行くんですか?」
俺「今日はここでテン泊の予定だったんですけど…」
兄さん「僕もなんですよ~でも時間早すぎません?」
俺「そうなんです!それがネックなんですよ!」

そう、今日はここで一泊、明日鳳凰三山を回って広河原に降りてバスないしタクシーで夜叉神まで戻ってくる。というルートだったんだけど小屋に着いたのは9:15!CTでは5:30掛かるって書いてのに…予想以上に巻いてしまった!兄さんは前週、黒戸尾根日帰りでハードだったんで今回は3日かけてゆっくりと北沢峠まで回るそう。なのでここでBEERでも飲みながらまったりしようかな~的な雰囲気。俺はちょっと…ってことでルートを考える。

このまま鳳凰三山を回って今日の内に広河原に降りれば北沢峠行きのバスに乗って北沢峠でテン泊。朝一で仙丈ケ岳行って来れば充実しちゃうんじゃないの?最悪、広河原でテン泊すれば始発で行けるし!…そうと決まれば兄さんに別れを告げて出発。もちろんペースアップ。

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ガマの石?だっけ?

薬師岳へのトレイルはデカい花崗岩が沢山あった。粒子は粗いが。そそるスラブとかあったし。なんとなく去年見に行った袈裟丸山麓の花崗岩に似てる印象。

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ムム!?稜線に出るのか?

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ついに稜線へ。そして稜線に出て1分もしない内に今日中の広河原行きは却下した。風がハンパじゃない。いつぞやの横岳へ向かう途中に吹いてたのと同規模の風が吹き荒れている。そのおかげか鳳凰三山にはガスが掛かっていないのが救いだが。

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北岳も仙丈ケ岳もまるでダメ。きれいなのは白砂の稜線のみ。これには見惚れた。マジで美しい。

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オブジェのような岩

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…とここまで半袖半ズボン(古っ!)で十分だったが寒すぎる。一応持参したARC`TERYX PALISADE PANTに履き替えた。とりあえず寒さはいいが、北岳の方から吹き付けてくる風雨により左半身だけ濡れていくという…。この風じゃあ傘も差せないしレインウェア を出すのには?って感じの雨量。WEARの撥水性に頼って進む。

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ピークを一つ越えると薬師小屋へ。すごい人だったんで完全スルーを決め込んで薬師岳へ。

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ザレザレの砂を登りきると薬師岳に着いた。青木鉱泉からの中道もここに合流するから結構なハイカー。普通、ザックを降ろして休憩…と洒落込むんだろうがとてもじゃないがいられない。写真だけ撮って観音岳へ向かう。

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ここも晴れてればホワ~とか言いながら歩くんだろうが、今日は一心不乱に観音岳を目指す。まぁきれいだけど。

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一応…山頂標識

観音岳まで来ると有名なオベリスクが見える。…無視して下る下る下る。そして地蔵岳へのトレイルには目もくれず鳳凰小屋へのトレイルへ。かなり急で萎え始めた頃、鳳凰小屋に到着。
 
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鳳凰小屋

俺が着いたのは11:45くらい。テン泊の受付しに行ったら、今日は混むから場所を指定するよ!との事。着いて行ったら超激せまなスペースを指定された。「ま、まぁ一応頑張って張ってみますけども…」「無理なら変えるから行って下さい」ってやり取りの5分後には場所変えてもらいましたが。しかしこの小屋のスタッフは最高に素敵な方たちだな~と感じた。

ビール買ってきて心の中で一人「…乾杯。」こう落ち着いちゃうと孤独?ってのを感じるよね。周りはグループ&カップルばかりだし。そしたら一人の男性が明らかに俺に近づいてくる。「なになに?ツェルトが気になるの?しょうがないな~」とか構えてたらジムの常連のOさんだった。話はしたことなかったがなんたる偶然。山話に花を咲かせる。山っていいよね~。

木の根に座って携帯いじりつつ2本空けた頃には…

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この状態!2時だか3時だかにはテン泊を締め切っていた。あとから来た人達は困ってたな~。まぁ3連休なんだし仕方ないか…。そして飲み終えた頃からまた雨。幸い木の下に張ってたから雨の影響は少なからず抑えられてたが、例の天頂部の青いラインが湿ってきた。慌ててパックタオルを括り付けたが吸水量の限界を超える前に止んでくれたんで一安心。それから降ることはなかった。せっかくSIL NET買ったんだから早く目止めしないとな~。

今回は7月という事でシュラフはmont-bell UL スパイラルダウンハガー#5にARC`TERYX PALISADE PANT、patagonia R2 JACKETという構成。結果何の問題もなく寝れた。寒くなく暑くなく。おまけに結露もほぼ無し。21:30までテン泊のお供「トータルテンボスのぬきさしならナイト」を聴いてたが、そのあと22:30までには寝たと思う。雨が降ると途端に不快な空間に変わるが、降らなければ快適そのもの。サイドリフター用に作っていったラインもいい仕事した(狭い空間にこっそりサイドリフター引いてやったぜ!迷惑だろう?)

-2日目-

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この日の天気は雨が降ってないだけでガス&超強風。

朝?ってか真っ暗なうちから隣のテントが撤収してるようだ。はっきり言ってめちゃめちゃうるさい!時計見たら2:30。まぁ山の早起きは人それぞれだし仕方ないがこの密集率なんだからもう少し静かにしてほしかったな~。おかげで目が覚めてしまった。珍しく熟睡出来てたのに!まぁ4:00までシュラフの中でウトウトして朝飯→撤収で5:15に観音岳へ向かう。そういえばテン場HILLEBERG村が出来ていた。みんな金持ちで羨ましいな~と思ったのは言うまでもない。

鳳凰小屋のおじさんは朝出発するハイカーに声を掛けていた。俺にも「テン泊、狭い思いさせてごめんね」と。ますますいい小屋という印象が強くなった瞬間だった。

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観音岳への登りはのっけから急登。最初は樹林帯、抜けると白砂がウザったい急登!これは朝一にはきついぜ…ってペースは上がる一方。最近思ったのが二日目の方が足が良く動くという事。これはIも言ってたからそうなんだろう。初日はウォームアップなのか?

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途中でOさん達に挨拶して一歩進めば半歩戻る系のトレイルをフォアフットで突き進む。ふくらはぎに効くぜ~!だけどザレ場では歩きやすい。振り返れば朝焼けなんで気分よくオベリスクの根元に到着。

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これはクライマーとして絶対登ってやろうと思っていたが、あまりの強風で断念。大体、どこかのグループがロープまで張ってるし。占領臭がプンプン…。

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稜線まで上がれば甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳も見えた。昨日よりはいくらかマシだろう…。

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賽の河原。ここからのオベリスクが一番映えるな、と感じた。地蔵との感じとか。

さて、ここから広河原へ行くには白鳳峠へ向かわなければならない。でもCTでたかだか3:20なんだよな~しかも峠からはうんざりするほどの下りらしいんだよな~つまらないよな~で、ピストンに決定。バス代浮いた。

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まずは昨日の鳳凰小屋への分岐まで行く。ただ、ものすごくハイカーが多い。途中で昨日、南御室小屋で話した兄さんにバッタリ会った。向こうも超満員でギュウギュウのテン場だったらしい。今日は多分、早川尾根小屋まで行くようなので互いに励ましあいつつ別れた。あとは抜いて抜いて抜きまくって分岐へ。一服したがタバコ自体吹き飛ばされそうだ!細心の注意を払って吸う。じゃあ吸うなって?無理でしょ!

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観音岳への登りで少々疲れたがまだまだ足は生きている。頂上は昨日と打って変わってすごい人!山ガールだけはしっかりチェックしといたが。今回は綺麗な人結構いたよね~魅力って魔力だよね~と口から出掛けたが仲間はいない。心の中で呟いた…。

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観音岳からは360°全開の展望。八ヶ岳は雲の中、奥秩父、丹沢、南アルプス全域、遠くに北アルプス、西上州、個人的には興味ない富士山などなど。南アルプスは白峰三山はガスの中だが、赤石岳の方はちゃんと見えていた。向こうは影響する天候が違うんだろう。当然北アルプスは見た感じ悪天候だった。

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ここまで来ると大展望の終りは近い。白砂の稜線を味わって進み樹林帯へ。サコッシュをしまい、ウィンドシャツを脱ぎランモード。ラン&ハイクで刻みまくり10:30に夜叉神峠へ。

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今回の白峰三山ベストショット。一番ガスが取れた瞬間だった。しかし北岳は目の前だけあって御池小屋のテント、肩の小屋、北岳山荘が小さく確認できた。

展望を楽しみ10:50駐車場着。今回は初日こそポールを使ったが2日目はノーポール。腿の付け根痛も治まったようだ。

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大菩薩嶺以来の出動となるFIZAN TREKKING COMPACT FRELIGHT 。最近はCAMP XENON4にお株を奪われてしまっていたが、久しぶりに使うとやはりズシッと重い…。それでも158gしかないんだけど。でもツェルト設営はこれの方が安定する気が。130cmまで伸ばせるし。あと俺はごついストラップがあまり好きではないんで男気でブッ千切りガイラインと交換してやった。これはいい!ストラップのストレスがない!お試しあれ…まぁ俺もネットで知った方法だけど。

着替えた後はAgシリーズを駆使してなんとか2日分の汚れを処理して炭酸をいっきに飲み干し出発した。風呂入ろうと思ったけど一人だし誰にも会わず帰るだけなんでやめた。まだ明るいしまっすぐ帰るの味気ないんで久しぶりに十石峠を経由した。数年ぶりに通ったら峠に立派な展望台が出来てて最後に黄昏ることが出来たとさ。チャンチャン☆
by gyalic_18000 | 2013-07-14 20:08 | 南アルプス | Comments(0)

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