人気ブログランキング | 話題のタグを見る

表妙義縦走

表妙義縦走_e0329049_16551521.jpg
行ってきました、デンジャラスマウンテン!








僕らの大好きな西上州エリアで唯一手を出していなかった妙義山塊。南牧村、上野村界隈の有名どころはほぼ登ってしまったのでボチボチ攻めようか!なんて以前から男長と話していた。

この辺りは妙義山以外にも沢山の岩のピークがあり楽しそうだけど、まずは一番メジャーな表妙義縦走だろ!って事で行ってきました。下肢不良の男長は置いといてソロでw




表妙義縦走_e0329049_16551681.jpg

一般登山道として整備されているルートでは多分、日本最恐クラスかと。毎年のように死亡事故が起きてるし、谷川岳一ノ倉沢と並んでグンマーデンジャラスマウンテンである事は間違いないでしょう。


そんな山に1人で入るのは気が引けるが、ここ何年かで経験は十分積んでいる。自分を信じて突き進むのみ!逃げ腰になったら成長しないし。



表妙義縦走_e0329049_16551748.jpg

せめて足元はメガグリップ搭載のオリンパスで行きましょう!少しは安心出来るはずw



表妙義縦走_e0329049_16551849.jpg

7時半に登山車用Pを出発。寒いのは当然なんだけど風も強め。稜線に出て酷い風だったら撤退も視野に入れとかないとな…


表妙義縦走_e0329049_16551938.jpg

表妙義縦走_e0329049_16552005.jpg

閑散とした妙義神社から奥の院に向かうトレイルに入っていきます。もう12月だし自分だけかな〜と思いきや、何人か縦走組がいた。それだけで少しは安心出来るw


表妙義縦走_e0329049_16552151.jpg

まずは大の字からの眺め。今日も天気は最高…


表妙義縦走_e0329049_16552227.jpg

でもこんなの見るとな…だんだんビビってきたw


ここまでは来たことのあるトレイル。ここからは未知で危険な稜線へのトレイル。いよいよかw


表妙義縦走_e0329049_16552299.jpg

まずはルンゼ4連30mから。かなり立ってます、この鎖場。まぁ鎖は補助程度に上手くホールド使えば問題無し。腕力にのみ頼るとパンプしてさようなら〜になってしまう。


表妙義縦走_e0329049_16552370.jpg

さらに7m外傾鎖で稜線に出る。ここは見た目よりも大したことはない。



表妙義縦走_e0329049_17260664.jpg

高度感のある見晴から榛名山。


まだルートは前半だが、何が怖いって岩よりも痩せ尾根に積もった枯葉!基本的に切れ落ちてるのに枯葉の上に乗ると滑って物凄く怖い。これには最初から最後まで悩まされた…orz



表妙義縦走_e0329049_17260733.jpg

極狭なチムニーを越えるとキタキタ!高度感満載の鎖場が!ここはビビリ岩の鎖場で、落ちたら終了な岩を鎖で右上していきます。まだこの高さに慣れていないのでメチャクチャ怖い。

こんなヤバい山なのにすぐ下に街があるから呑気に電車の音や犬の鳴き声が聞こえてくる。こっちはそれどころじゃないのにw


表妙義縦走_e0329049_17260770.jpg

さらに両側切れ落ちた岩稜を鎖で…。この時点でここに来たことを激しく後悔し、帰りたくなってきた事は言うまでもない。いや、マジで怖いんですよ!本当にorz



表妙義縦走_e0329049_17260854.jpg

大のぞきからは天狗岩の大岩壁が恐ろしい。



表妙義縦走_e0329049_17260922.jpg

表妙義縦走_e0329049_17260925.jpg

大のぞきからは10m2連と…


表妙義縦走_e0329049_17261068.jpg

30m滑り台状で下ります。これも高いけど切れ落ちてる訳ではないので恐怖感は無しw


表妙義縦走_e0329049_17261178.jpg

しばらくは西側の斜面や樹林帯のトレイルで一息つける。


表妙義縦走_e0329049_17261299.jpg

平和なトレイルをしばらく行くと表妙義最高峰の相馬岳。僕は百名山には興味ないが、地元なので群馬百名山は狙っています。もちろんこの妙義山もその一座だけど、相馬岳登っただけで

「妙義山登ったぜ!」

とはならないでしょう?だってここだけなら中間道から登れるし。という訳で、妙義山を登ったと宣言するなら表妙義縦走しないとな、ってのが個人的にこだわりw



表妙義縦走_e0329049_17382160.jpg

それにしても風が強い。このルート、この先が核心部分なのであまりにも強いならホッキリから中間道へのエスケープも考えなければ。このギザギザ具合の威圧感、そう思わざるを得ない…




表妙義縦走_e0329049_17261256.jpg

ついに出てきた鷹戻しの標識…


表妙義縦走_e0329049_17382222.jpg

表妙義縦走_e0329049_17382398.jpg

茨尾根は樹林帯なので怖くないが、最初だけかなりザレた下りなのでそこは気を使う。



表妙義縦走_e0329049_17382307.jpg

茨尾根のピークより相馬岳

表妙義縦走_e0329049_17382446.jpg

安中の街

表妙義縦走_e0329049_17382518.jpg

金鶏山と筆頭岩

表妙義縦走_e0329049_17382511.jpg

谷急山と裏妙義。奥の浅間山は雪ですね。



表妙義縦走_e0329049_17382614.jpg

出た…鷹戻しが目の前。凄い迫力だ。


表妙義縦走_e0329049_17382766.jpg

右には星穴岳。射抜き穴と結び穴がよく見える。


ホッキリまで降りてきた。さっきよりは風も吹いていないし気温も少しは上がった。何よりここまで来て撤退はクソッタレだし行きましょうか…よし、行こう!行くしかない!!


8m外傾鎖&トラバース鎖をこなすとついに…


表妙義縦走_e0329049_17382867.jpg

ここから鷹戻しが始まる!


鷹戻しとは…

およそ60mの岩壁を数段の鎖とハシゴで登る表妙義縦走の核心部分で、長い鎖にほぼ垂直に近い角度、ものすごい高度感で事故も多発している。鎖を離したら即終了という恐ろしいセクションである。


とにかくこの鷹戻しに関してはヤバいと思っていたし、今回も一番構えていた。しかしどうしたのか。朝から怖い思いばかりしていたら慣れてしまったらしく取り付きまで来てもそれほど恐怖心を感じない。いや、むしろ興奮してきてニヤついている。

これなら行けるぞ…!そう思い鎖を握り登り始めた。


表妙義縦走_e0329049_17584576.jpg

ハシゴ。

表妙義縦走_e0329049_17584606.jpg

表妙義縦走_e0329049_17584719.jpg

次々と鎖が現れる。壁は立っているが、段ごとにテラスのようになっていてレスト出来る。ここで落ち着いていけば問題ないだろう。


表妙義縦走_e0329049_17584814.jpg

男長がいればこの高度感が伝わるんだけど。この写真は鷹戻しでググるとよく出てくるヤツ。どんなに恐ろしいのかと思っていたら普通のトラバースで拍子抜け。いや、恐怖に慣れてしまってネジが飛んだのかw


驚くほど普通に終わってしまった。これなら相馬岳までの鎖場の方が怖かったくらい。まぁ精神状態によるのかもな。


どうやらこの鷹戻し、12/5まで通行止め(整備の為)だったらしく、運が良かったな。知らなかったのでw


表妙義縦走_e0329049_17584900.jpg

鷹戻しの頭からは歩いてきたルートがよく見える。如何に問題なかったとはいえ、鷹戻しを越えてきたことによる満足感たるや半端ないですよw


表妙義縦走_e0329049_17584905.jpg

左から中ノ岳、西岳、星穴岳



表妙義縦走_e0329049_17585184.jpg

鷹戻しよりもここの方が難しいという人も多いルンゼ25m鎖の下り。確かに最初の数歩が嫌らしい?

表妙義縦走_e0329049_17585129.jpg

表妙義縦走_e0329049_17585265.jpg

まぁ特に危険を感じる訳もなく。



表妙義縦走_e0329049_17585360.jpg

でも東岳から見ると確かにイカつい…。中央のルンゼ内に鎖が垂れてます。事故も多いそうです。



表妙義縦走_e0329049_18120999.jpg

表妙義縦走_e0329049_18121039.jpg

表妙義縦走_e0329049_18121174.jpg

東岳でしばらく景色を楽しむ。ここまで来ればそんな余裕も生まれるw


表妙義縦走_e0329049_18121181.jpg

稜線を楽しみ…



表妙義縦走_e0329049_18121254.jpg

表妙義縦走_e0329049_18121374.jpg

表妙義縦走_e0329049_18121401.jpg

表妙義縦走_e0329049_18121597.jpg

次々に現れる鎖とロープをやり過ごしようやく中之嶽神社との分岐まで降りてきた。これで縦走路は終わり。この先はロープとハーネスないとね。いつか戻ってきたいが…



表妙義縦走_e0329049_18121667.jpg

第四石門まで降りてきて(途中でガサッと音がしたので斜面を見たら今まさに事をしようとしておばさんが丸出しで…もっと隠れてくれよ 汗)昼飯を食べるために大砲岩の方に向かったら、滑落事故があったらしく行くのは止めておいた。

年配のハイカーが30m〜落ちたらしいが動いてはいるとのこと。無事ならいいけどね。こんな遊歩道気分で来れるところにも滑落の危険が高いのが妙義山。救助車両のサイレン、ヘリのホバリングと静かだった山は一気に物々しい雰囲気になってしまいました。


自分がいても何の役にも立たないし中間道を通って妙義神社に戻ります。以前は長ったらしい道だなぁって思っていたけど、今は走ることが出来る!

表妙義縦走_e0329049_18121673.jpg

こんな所も走れる!


基本的に走りやすいトレイルを4〜5kmで…


表妙義縦走_e0329049_18170180.jpg

妙義神社に戻ってきました。何もないこの時期なのでお昼時でも閑散としてる…。


トータルで5時間半のシビれる岩稜ハイクからのマウンテンランニングでした。いつか行きたいと思っていたルートを達成出来てとても嬉しかった。表妙義は終わったから次は裏妙義かな。いや、西岳から星穴岳までやらないと表妙義コンプリートにはならないかw



表妙義縦走_e0329049_18170240.jpg

おしまい












by gyalic_18000 | 2016-12-12 16:16 | 群馬の山 | Comments(0)

記録用の備忘録。文才無し!故に文章長い!


by gyalic_18000
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31